プラズマナノ界面工学センター

ご挨拶

プラズマナノ界面工学センター長
九州大学 主幹教授
白谷 正治

プラズマとナノ界面の相互作用を解明し制御できれば,従来実現できなかった高度なナノ材料・ナノ構造の創成に爆発的な発展をもたらします.

本センターでは,プラズマとナノ界面の相互作用に関する基礎と応用に関する体系的研究を推進し,国際的中核研究拠点を確立します.

ドイツ,韓国等の海外の大学・研究機関を含む国内外の産官学との共同研究および双方向国際教育を推進します.

国内外の優秀な学生を受け入れて世界を牽引する人材に育成し,世界の産官学に供給することにより,九州大学の世界的研究教育拠点化の一翼を担います.

『プラズマ基礎工学部門』

プラズマとナノ界面の相互作用を中心にプラズマ基礎工学を発展させます.

『プラズマエレクトロニクス部門』

プラズマを用いて有機および無機系の新デバイス,新材料開発の展開を行います.

『プラズマ環境工学部門』

プラズマを用いた太陽電池,燃料電池,廃棄物処理等の開発を行います.また,ナノ物質のリスク評価と プラズマを用いた無害化の研究を推進します.

『プラズマバイオ工学部門』

放電,プラズマ,電磁界操作等を用いた医療・バイオ関連の開拓を行います.

名古屋大学プラズマナノ工学研究センターに続いて,九州大学に当センターが新しく発足できたことは,プラズマの産業応用に対する認知が高まった一つの証しだと考えます.

プラズマ関連の研究は,先ず放電や プラズマに関する基礎研究が,続いて核融合プラズマ研究が隆盛と成った後,プラズマの産業応用に関する 研究へと軸足を移しつつあります.

さらに,プラズマ応用に関する研究もULSI,薄膜トランジスタ,薄膜太陽電池への 応用から,高度な表面処理,バイオ,医療等への応用へ研究の中心がシフトしつつあるのが,大きな流れです.

本センターでは,このような研究の流れを先導する新分野の開拓も積極的に進めていく予定です.

最後になりましたが,本センターの活動を通してプラズマエレクトロニクス分科会と日本の関連分野の発展に尽力していく所存です.

また,国内外の産官学から著名な研究者からなるアドバイザリーボードを設置し 本センターの運営に関する助言を得る予定です.

関係各位の御支援を賜りますように,御願いする次第です.